前回はクリヤー塗料のメリットをお伝えしていました。表面が滑らかで光沢のあるクリヤー塗料は防汚性があり、美観を維持できる効果が見込める塗料でした。今回はクリヤー塗料のデメリットをご紹介していきたいと思います。

<クリヤー塗料のデメリット>

①劣化した外壁には向かない

クリヤー塗料はひび割れやチョーキング現象などの劣化症状が現れている外壁には向いていない傾向があります。理由としてクリヤー塗料は通常の塗料より紫外線を通しやすく劣化した外壁材をさらに劣化させてしまうためです。クリヤー塗料が本来持つ保護機能だけでは外壁を守ることができないため色付きの塗料での塗り替えを勧められることもあります。

②シーリング部分には塗装ができない

シーリングとは目地にあるゴム状の繋ぎ目のことを指し、通常、色が付いた塗料であればシーリングの上から塗装することが可能です。しかし、紫外線を反射しないクリヤー塗料はシーリングが肉やせやひび割れを起こしやすく、劣化が起こった際にクリヤー塗料の塗膜も割れたり剥がれやすくなります。

③汚れや色褪せが隠せない

外壁の色あせや落ちない汚れなど、クリヤー塗料で塗装工事を行っても隠せません。外壁の保護は出来ても美観の向上ができないため、劣化の進行した外壁には通常の塗料を選ぶことをおススメします。

今回はクリヤー塗料のデメリットについてお話ししました。普通の色付き塗料とは違い定期的な塗装工事や艶の維持に向いている塗料でしたね。これまでクリヤー塗料についてメリットやデメリットをお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?定期的な塗装工事にクリヤー塗料を使用した塗装工事も考えてみても良いかもしれませんね。