屋根足場とはどんな足場?必ず必要ですか?

今回は屋根に掛ける足場【屋根足場】についてご紹介します。

一般的に塗装工事の際には家の周りに足場を組みます。【屋根足場】は外壁用の足場ではなく、その名の通り屋根の塗装をするときに組む専用の足場です。屋根足場は勾配(屋根の角度、傾き)が緩やかな場合には組む必要はありませんが、急勾配であれば作業の安全面、効率を考慮して屋根足場を組まなくてなりません。

屋根の傾斜は、勾配の単位「寸」を用いて表します。

屋根材別に必要な勾配 (建築時)

ガルバリウム鋼板             2.5寸以上

コロニアル              3寸以上

瓦棒               1.5寸以上

立平               0.5寸以上

瓦屋根           4寸以上

この勾配の差は、各屋根材の水捌け能力の差です。勾配が大きいほど、水捌け能力は高くなります。

最近では、ロフトのある家は少しでも広い空間を作ろうと屋根を高くしたり、3階建てなどの高さのある建物は隣接の建物への採光の配慮から壁を削って勾配のある屋根を付けたりすることが良くあります。勾配をつけて水捌けを良くしてもメンテナンスがいらないわけではありません。建物同様、屋根材は劣化していくため塗装のメンテナンスが必要です。

塗装工事において屋根足場が必要な勾配は6寸と言われています。高所での作業は危険が伴い、安定して作業が行えないデメリットがあります。屋根足場を設置することで、職人の安全確保と作業効率の向上、施工品質の向上が期待できるのです。